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「おいしい信州ふーど」フェア レポート

日本のリンゴだからできる。目指すのは「ジャパニーズ・サイダー」

3代に渡り果樹農園を営む「カネシゲ農園」。南アルプスを望む下條村親田地区に広がる畑に伺うと、まさにリンゴの収穫の真っ最中でした。農園内にある加工施設で果実酒を醸造する「道」の社長・櫻井隼人さんは、カネシゲ農園の3代目・古田康尋さんとは高校の同級生。「もともとは農園に入ったんですが、加工に興味があって。2代目が残した加工施設があったので、そこの稼働率を上げようと、新たに会社を立ち上げました」と話します。

加工施設をどう活用していくか。その課題の答えの一つとして浮かんだのがシードルでした。「農家同士の交流の中で、海外ではリンゴをお酒にしているということを聞いたのがきっかけだったと思います。そのころは『え?本当に?』という感じでした」。シードルはフランス語で、スペインではシドラ、イギリスではサイダーと呼ばれています。そして、調べていくうちに、アメリカの「ハードサイダー」にたどり着き、バックボーンにある文化に興味を持ったという櫻井さん。片っ端から集めて飲み比べ、「同じリンゴのお酒だけど、全然違う」と驚いたといいます。実際に、アメリカにも足を運び、「ハードサイダーという文化がなぜアメリカに根付いているのか。そこに触れてやっと、ハードサイダーが何なのかが見えてきた気がします。それで今年に入って、ようやく自分たちが思うハードサイダーが造れるようになってきました」

メインのボトルに使うのは、ここで採れたリンゴの中でも甘みと酸味のバランスが良い「ふじ」。農園ではロスが最も高い品種です。「ちょっと傷があるとか、サイズが小さいとかで、収穫した50%は売り物にならない。それをどうにかしたかった」と櫻井さん。ふじは甘みがしっかりしていて、海外ではアルコールに向かないとも言われています。「だからこそ、挑戦したいと思いました。ふじも、海外と日本のものは違う。日本のものならおいしいものが造れるかもしれない、と」。目指すのは「ジャパニーズ・サイダー」。その挑戦は始まったばかりです。


カネシゲ農園/株式会社道
TEL:0260-27-1250
住所:下伊那郡下條村睦沢7047-21
営業:7:00〜22:00
定休:不定休
URL:https://www.kaneshige.jp/

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