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「おいしい信州ふーど」フェア レポート

この土壌、この気候だからできる「糸萱かぼちゃ」を

茅野市北山糸萱地区

八ヶ岳山麓の茅野市北山糸萱地区。この集落で糸萱かぼちゃは栽培されています。「今、登録農家は40軒くらい。自家用で作っているところが多いので、出荷をしているのはその半分くらいですね」と糸萱かぼちゃ生産者組合の副組合長・湯田坂一夫さんは話します。「もともとかぼちゃは育てやすいから。畑の空いているところに植えてもらうように声を掛けています」

糸萱かぼちゃ生産者組合の副組合長・湯田坂一夫さん

糸萱かぼちゃの特徴は薄い水色の皮と、ずっしりした重量感。普通のかぼちゃよりも鉄分が2倍、カリウムやマグネシウムも多く含まれている(※長野県工業技術総合センター調べ。日本食品標準成分表<七訂>と比較)という栄養たっぷりの糸萱かぼちゃは、地元のホテルや旅館のほか、3、4年前からは市内の幼稚園、小学校、中学校の給食でも使われるようになりました。調理しやすいようにと、夜のうちに半分に切って準備をして、翌朝、組合のメンバーが届けています。「学校ごとにメニューも違うので、詳細までは分かりませんが、だいたい煮物にして食べているのだと思います」と湯田坂さん。給食時の校内放送や先生からの説明で、地元で採れたということも紹介されているそうです。

最近は、本来の糸萱かぼちゃを作ろうと、種子の純化についても取り組みを進めています。もともとかぼちゃは交雑しやすい野菜で、ミツバチが花粉を運び、さまざまな種類が自然と混ざってしまうそうです。「40〜50年前、私が子どものころに食べていた糸萱かぼちゃは、もっと甘かった気がするし、カレーに入れると、トロトロになって皮だけになるほど柔らかくなりました」と湯田坂さん。信州大学農学部の春日重光教授の協力を得ながら、専用のビニールハウスを建て、人工授粉で純粋な糸萱かぼちゃはどういうものだったのかを確かめる試みを始めました。「ここは寒暖差があって、土壌に鉄分が豊富に含まれています。ここだからできる糸萱かぼちゃを、この先も残していきたいですよね」

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