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「おいしい信州ふーど」フェア レポート

「佐久鯉」というブランドの強みを生かす。これまでも、これからも

全国ブランドとしても名高い「佐久鯉」。その歴史は、天明年間(1781年~1788年)、桜井地区の呉服商が大阪・淀川から持ち帰ったのが最初とされています。昭和初期には、全国一の生産量を誇り、鯉の博覧会や品評会では日本一の称号を得てきました。昔は「水田養鯉」、農家が田んぼで米を作り、鯉も一緒に飼っていたといいます。米より鯉のほうが高く売れるので、「鯉を飼わずに米を作れ」というお達しが出たほど。その後は他地域と同様、ため池での養殖が主流となっていきました。「昔は日本中に『鯉屋』があった。その中で売れたのは、早くから『佐久鯉』という統一名称で売るようにしたから」と飯田養魚場(佐久市高柳)社長で佐久養殖漁業協同組合の代表理事・飯田好輝さんは話します。

佐久養殖漁業協同組合の代表理事・飯田好輝さん

佐久は鯉の養殖に向いている地域なのか?その問いに、飯田さんは「どちらかというと、向いてはいないかな」と答えます。その理由は水温。魚には温水を好むものと冷水を好むものの2種類があり、鯉は温水を好みます。飯田さん曰く、「20度~25度が適温」。養殖場では千曲川から水を引いていますが、水温は夏場でも22度前後。水が冷たい分、ゆっくりと時間を掛けて大きく育てていきます。他の産地の鯉は通常2年ほどで出荷されますが、佐久鯉の場合は4、5年。冷たい流水で身は引き締まり、脂も適度にのった肉質になり、臭みも感じません。

「あらい」や「鯉こく」、「うま煮」がお馴染みの食べ方ですが、最近は、消費拡大に向けてさまざまなレシピが開発されています。今年8月に行われた、全国の高校生が地元の食材を使って和食の腕前を競う「全日本高校生WASHOKUグランプリ」では、佐久鯉の丼ぶりや唐揚げを作った地元の野沢南高校が優勝しました。組合でも、多くの人に使ってもらいやすくするため、冷凍方法や、捨てられる部分を活用した商品開発などを進めています。「せっかく『佐久鯉』というブランドがあるのだから、それを大事に、うまく活用していきたいですね」


佐久養殖漁業協同組合
TEL:0267-62-0737
住所:佐久市高柳388
URL:http://www.sakugoi.or.jp/

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