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「おいしい信州ふーど」フェア レポート

老舗味噌店がつくる甘酒。時間を掛けたものには価値がある

上田市・上塩尻地区、国道18号沿いにある「原商店」。人気の甘酒は、同店が醸造する味噌の糀を使って、五代目女将・原有紀さんが毎朝手作りしています。もともと、醸造の作業の合間に、“3時のおやつ”感覚で飲んでいた甘酒。「飲むと元気になるし、おいしくて評判も良かったので」と2004年に商品化しました。当初は自家米でしたが、徐々に作る量が増え、現在は市内で採れる米を使っています。「糀菌が『国菌』に認定されたり、甘酒ブームが来たりと、いろいろなものが後押ししてくれました」と原さんは話します。

創業110年を越える老舗の味噌店。原さん夫妻が代替わりで事業を継承したのは2002年のことです。それまでのことを全て見直し、醸造についてはもちろん、店頭に並べるものも一つ一つ納得できるものを探しました。「私が嫁いできたときは、比率でいうと醸造が1割、酒屋の営業が9割でした。味噌は、委託醸造が中心だったこともあって、表に出してなかったんです」。天然醸造・手作り・無添加というこだわりの味噌は材料を仕入れてから製品になるまで1年半ほどかかります。代々受け継がれてきた醸造方法を守りながら、原料の大豆は見直し、中国産から国産、そして上田産に変更しました。店頭では、幻と言われている上田産の「こうじいらず大豆」100%使用の「伝」をはじめ、4種類の味噌を量り売りしています。

甘酒を販売するようになって、女性客が増加。そこで地元店とコラボして、味噌や甘酒を使ったスイーツ開発にも乗り出しました。原さんは多忙な中、発酵の勉強を始め、発酵プロフェッショナルの資格を取得。昨秋には、日本酒や味噌醸造を家業とする女性4人で「うえだ発酵四姉妹」を結成し、イベントの登壇や、長野大学の学生が発酵を学ぶプロジェクトへの参加、発酵食品と地元農産物が入った弁当「艶御膳(つやごぜん)」のプロデュースなど、活動の幅を広げています。「今後も、上田の発酵文化を日本に、そして世界に発信していきたい」と意気込みます。


信州イゲタ味噌醸造蔵元 酒の原商店
TEL:0268-22-1941
住所:上田市上塩尻260
営業:9:00~19:30
定休:毎週水曜日

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