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「おいしい信州ふーど」WEEK レポート

肥沃な土地、地域の人たちの手で、大切に育てた坂井芋

千曲川の河川敷に広がる坂井芋の圃場(飯山市木島地区坂井)

坂井芋が栽培されている飯山市木島地区坂井、千曲川の河川敷を訪ねました。この場所は20軒ほどの生産農家がいて、広さは全体で3ヘクタールほど。増水時にはすっかり水に浸かってしまうという土地です。里芋は連作に弱いとされているため、毎年、場所を移動しながら栽培を行っていますが、川の対岸や、地続きに見える場所でも味に違いが出るといいます。

この日はまず、来年植える種芋となるものから収穫し、続けて今年出荷するものを収穫しました。葉や茎は大人の背丈よりも高く伸びるものもあり、掘るのも一苦労。「今年は夏場、雨が降らなかったので困りました。本当はもう少し待ちたいけど、天候にもよるので難しいところです」と“農場長”と呼ばれる高藤勉さんは話します。冬が訪れる前に全てを収穫できるように、天候と時間を考慮しながら、計画を立てなければならないとのこと。「雪が降る前に何とか終えて、おいしい坂井芋をたくさんの人に食べてもらいたいですね」と笑顔を見せます。

現在、市の農福連携推進事業として、2016年9月に設立された就労継続支援A型事業所「フジすまいるファーム飯山」。農福連携事業とは、農業の担い手不足と障がい者の就労機会改善の対策として、農業と福祉が連携することで障がい者の就労の促進と自立を支援し、よりよい地域づくりを目指す取り組みです。3シーズン目を迎え、今は13名の利用者がスタッフと共に作業を行っています。同社の介護福祉士・職業指導員である高藤さんは、「この地で坂井芋をずっと栽培してきた農家の皆さんにアドバイスをもらって、試行錯誤しながら進めています」と話します。

フジすまいるファーム飯山のみなさん

2007年、「信州の伝統野菜」として認定を受けた坂井芋。それまで、見た目が悪いと評価が低かったらっきょうのような形は逆に最大の特徴となり、ブランド価値が向上し、出荷量は年々伸びています。「もっと多くの人に坂井芋を知ってもらい、食べてもらいたい」―その思いは、地域全体が協力することで実現されています。

らっきょうのような形が特徴の「坂井芋」

坂井芋(おいしい信州ふーど図鑑)
フジすまいるファーム飯山

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