米粉菓子の「もっちり、しっとり」のイメージではなく、シューが和菓子の最中のような存在感のある新しい感覚の米粉スイーツです。小麦アレルギーでも美味しく食べられるような和洋菓子にしたいと思いました。小麦粉とまったく違いシューがうまく膨らまず、さらにバターの代わりに油を使ったことが難しさを倍増させましたが、配合、大きさなどに工夫をしました。
梓川地区の精米店で古米を仕入れ、地元で米粉に製粉。牛乳を使わず、転作作物代表の大豆を豆乳にしてカスタードクリームにしました。
野菜餡の素材(紫いも、かぼちゃ、にんじん、長いも、こまつな等)は旬の物をマッシュ(冷凍保存可)にしました。パウダータイプの物を使うことで野菜もたくさん摂取することができると思います。野菜嫌いのお子さんや男性にも美味しく食べられ、ヘルシー志向の女性には高感度ある和風洋菓子です。食の魅力は色合いも大切な要素で、自然の色を活かした野菜スイーツです。
サブレ生地もシュー生地もバターを使わず開発しました。豆乳カスタードクリームも牛乳は未使用ですが、味やコクを重視したいためカスタードと野菜餡だけにはバターと生クリームを使用して和洋菓子の美味しさを引きだしました。また、本来の目標であった小麦粉はもちろん乳製品未使用のベジ・シューもあります。米粉加工食品の可能性が大きく広がって家庭でもベジ・シューを作ってほしいと思います。
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